夏休みも終わりなのだ…

 とうとう怖れていた日がやってきました。
 明日からはまたお仕事です。
 なんかやな感じ。
 でも仕方がないかも。
 これが生きていくということなのだ。

 本当はどっか行きたかった。
 でも雨模様で、なんとなくパッとしない。
 しょうがないから、また本を読みます。
 今日は女性で観世流能楽師、足立禮子さんの本です。
 1925年生まれ。2年前に88歳で亡くなりました。
 
 元々、女性の能楽師はほとんどいません。
 肉体的にもきつい仕事ですからね。
 タイトルは『風姿花伝の如く』。
 つい読まされちゃいます。
 祖母にあたる人が今の人生を導いてくれたそうな。
 書と能だけにはお金をめいっぱい費やしてくれたのです。

 心から心に伝える花だから、風姿花伝と名付けると世阿弥は書いています。
 
 足立さんはこの本を書いた翌年に亡くなられました。
 いい本です。
 難しいことは何も書いてないけれど、心にしみます。
 自分に正直に生きてきた証でしょうね。
 すばらしいと思います。

 わずかな空間の中に自分というものを消して、幽玄なるものを表現する。
 しかし己を忘れているわけではない。
 離見の見の意識は確実に持っていなくてはなりません。
 自分をもう一人の存在として客観的に見るということです。
 芸に埋没してはいけない。
 難しいけれど、必要なことです。

 今週もまた能を見にいく予定です。
 すごく楽しみだな。
 学校もあるけれど、それはそれ。
 
 今日もお稽古しました。
 小言幸兵衛を久しぶりに…。
 案外、ちゃんと覚えてました。
 最後のお経のところをもう少し正確にね。
 鹿政談もあとちょっとかな。

 散歩もしましたよ。
 7000歩歩きました。
 汗が出てきたなあ。
 私立の学校は、とっくに始まってるみたいです。
 これも、やな感じ。

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