とんでもないタイトルの本を朝から読みました。
『反時代的毒虫』です。
著者は誰か。
ぼくの敬愛する車谷さんですよ。
といってもこれは対談集なのだ。
相手は江藤淳、白洲正子、水上勉、河野多恵子、奥本大三郎、中村うさぎの各氏。
死んじゃった人もいます。
そんじょそこらのおしゃべりとは違うよ。
肺腑をえぐるのです。
こんなこと聞いていいのという会話ばかりだ。
そんなこと訊いちゃっていいのかなあと何度も思いました。
相手もあんまりストレートに訊いてくるもんだから、つい喋っちゃう。
それがものすごかった。
タブーばかりですよ。
水上勉なんて、何でこんなことまで俺は話したんだろうとあとで後悔したんじゃないのかな。
赤裸々です。
だからあんまりここには書けません。
最後に奥さんと毎週月曜日にやっていた句会の様子が採録されています。
いいですよ、これは。
実に心温まる。
ここでやっと穏やかな車谷さんに出会えるというわけです。
なんで死んじゃったのかな。
さびしい。
全部読み終わったので、少し遠方の図書館まで返しにいきました。
そうしたら昔、昔に教えた生徒さんがそこで働いておりました。
おやおや。
この前は別のところにいたのに。
配置換えというやつか。
今日はたくさん借りました。
また明日も読もうっと。
お稽古、なんにもしてません。
みんな、忘れちゃったかもね…。