砂の女と異邦人

 今日は朝から国語表現の授業です。
 あと3回で、この講義も終わりだ。
 なんとなく名残惜しい気がいたします。
 3年生は今月でおしまい。
 2月にちょこっとした期末試験があるけど、もう学校に来ることはありません。

 3年間なんて、ほんとにあっという間です。
 過ぎる前はどういうことになるのかと不安なんだろうけどね。
 過ぎてしまえば、夢か幻のようなもんだ。
 しかしその時期になってみなければ、やっぱりわからない。
 そういうもんなんです。

 今日は今年の抱負を書いてもらいました。
 いろんな選択肢がある中で、今の進路を考えたについては、さまざまな感慨もあろうかというものです。
 そのあたりをちょこっとまとめてもらいました。
 
 ぼくにもこういう季節があったんでしょうか。
 よく覚えていません。
 あったような気もするけど、なかったような気もする。
 訳のわからない間に、追い出された気分も残ってます。
 でも学生時代というのはかけがえのないものだ。

 あんなに暢気な季節はもうなかったのかな。
 他の人に比べると、かなりいい調子できたような気もしますけど、やっぱり学生時代は貴重なもんです。

 さて4時間目はいつもの2年生。
 古典をやるつもりでしたけど、なんとなく脱線しちゃいました。
 安部公房の『砂の女』の話をしはじめたら、そのまんま『異邦人』へ。
 さらにはカフカの『変身』かな。
 ここいらあたりのテーマは嫌いじゃないので、つい暴走しちゃいます。
 いかんねえ。

 生徒はあんまり妙ちくりんな話を続けてするので、きょとんとした顔をしておりました。
 それにしてもすごい雨の一日でしたね。

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