久しぶりの学校

 何日ぶりでしょうか。
 学校に顔を出しました。
 しかし暑い。
 物理準備室にエアコンはありません。
 臨時の冷風機があるのみ。
 ものすごい騒音です。
 それでもないよりはましかも…。

 いろいろとやりました。
 一番のお仕事は休暇届を出すこと。
 時間休というのもありますので、正確に計算しなくちゃならん。
 これが結構な手間です。
 間違えると、事務の人に迷惑がかかるのでね。
 夏休み中の分を全部まとめて書きました。

 あとはのんびり。
 白洲さんの本を読みます。
 残念ながら、落語の稽古に生徒は来なかったのだ。
 
 能ではいいと思っても褒めないそうです。
 なぜか。
 ほめると、せっかくのよいところが必ず悪くなるそうです。
 型に対する執着がどうしても出る。
 その型が胸にしみこんで、忘れようにも忘れられなくなる。
 それにこの前よかったから、さらに今日はよくしようという向上心が出る。
 ひとつの型に対する執着がある限り、凡人の芸はそこでとまるのです。

 厳しいね。
 これは芸能の全てについて言えることです。
 ぼくも高座に上がって喋っているから、よくわかる。
 型から入って型を出るとはよくいうことですけど、そんなに簡単じゃない。
 世阿弥はこれを「無所住」といいました。
 芭蕉のいった「一所不住」と同じ意味かもしれませんね。

 一つところにとどまったら、それで終わり。
 圓生師は「芸は動かせ」とたえず呟いていたそうです。
 なんの道も通底するものは似ています。
 それにしてもこの暑さはなんなんだ。

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