38年目

 今日で結婚してから38年が過ぎました。
 なんと長い歳月であることよ。
 とにかく暑い日でした。
 それだけはよく覚えてます。

 ここまで来たのは、全て奥様のおかげというのは嘘で、ぼくが我慢し続けたのです。
 というのも嘘か…。
 夫婦というのは狐と狸の化かし合いです。
 まともにやってたら、とてもじゃないけど、もたないね。

 そんなわけで、花とケーキを帰りに買ってきました。
 しかし年が年なので、ケーキも易々とは食べきれん。
 甘いものは特に身体を冷やすといわれ、奥様は普段あんまり食べません。
 その影響もあってか、最近はぼくも食べないなあ。
 久しぶりのケーキは甘い。

 来年はお煎餅にするかな。
 その方がよさそうです。
 ちなみに40年目はルビー婚というのだそうですが、そんなものプレゼントする気は、さらさらなし。
 亭主元気で留守がよいというのが相場なのでございます。

 今日もせっせと能の鑑賞にいそしみました。
 「自然居士」です。
 つい、しぜんと読んじゃうけど、「じねん」です。念のため。
 これはなかなかに味わいの深い話で、若い僧侶であるシテの舞う姿が美しかったね。
 人買いに買われる役の子は最初から最後まで出ずっぱりでしゃがんでなくちゃいけないので、とにかく大変です。
 この前見た「国栖」にも似たような感じで子役が出てました。
 これも修行のうちなのかな。

 さて明日はお休みです。
 本格的にお稽古をいたします。
 少し、章段の順序を替えたいと思ってますが、うまくいくのかどうか。
 あんまり派手にやると、本番で失敗しちゃうのでね。
 どうなるのかは、明日のお稽古の出来次第ということにいたしましょ。
 土曜日の高座はどういうことになるんでありましょうか。
 今から、楽しみだなあ。
 
 泣いても笑っても一度きりです。
 今の力を出すだけの話なのだよ。

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