先日録画しておいた番組をちょっと見ました。
場所が京都だったのでね。
そこそこ収穫はありました。
新京極の横丁の風景は懐かしかった。
八兵衛狸をお祀りした祠もね。
あそこは好きな場所です。
雰囲気がある。
圧巻は秀吉が作らせたという御土居跡を訪ねたところかな。
鷹峯街道から光悦寺、源光庵へはまだ行ったことがないので、是非、秋にでも…。
洛中と洛外を定めるために作ったという御土居はその後、家康がまた壊してしまいます。
権力者というのはすごい。
一日に400メートル延ばしたといいます。
ものすごい突貫工事だったわけだ。
万里の長城もかくやでしょうかね。
北京からバスに乗って、八達嶺というところに行ったことがあります。
よくあんなものをつくったよ。
あれに比べれば、秀吉の方がかわいいけどね。
午後からは読書。
香山リカの『弱者はもう救われないのか』という重いテーマのものでした。
彼女が小樽出身だったということは、初めて知りました。
小樽には高台に住む勝者と低い場所に住む敗者があるとか。
ちなみに石原慎太郎も小樽の出だそうな。
内容は自己責任という言葉がいつ頃から出てきたのかというものでした。
厭な響きの表現です。
格差拡大、階級断絶か…。
そのすべてが現在の日本そのものです。
アメリカ型市場経済理論から抜け出ることはできるのでしょうか。
どちらかといえば、そういうことから遠かったヨーロッパもどこへいくのか。
福祉の論理は難しい。
だれが誰のために、どう手をさしのべればいいのか。
何十年もかけて、わずかな国民年金をもらうより、生活保護の方がいいと皆が考えるようになったら、完全に国家は破産です。
いずれにしてもこれからの世の中がどこへ向かうのかを考えるに、十分なテーマでした。
今日は風が強くて、長く外にいられなかったな。
こういう日は、家の中にいるのが一番でしょうかね。