悪い奴ほどよく眠る

 とにかく試験の間は暇なのです。
 これといってやることもございません。
 午前中は授業の予定を書き込むファイルに、あれこれと打ち込んだりいたしました。
 以前は紙に書いておりましたけど、昨今はみんなパソコンです。
 苦手な人にとっては、誠に苦痛千万。
 幸い、そんなにキーボードアレルギーはありません。
 まあ、よかったかな。

 昨日の夜はちょっと映画を見ました。
 黒澤明の「悪い奴ほどよく眠る」です。
 時は昭和30年代。
 官民の疑獄事件をテーマにしています。
 昔から、このテの話はあったんですかね。
 2時間半、飽きさせないテクニックはさすがです。

 こういう贈収賄の事件は大きいのから小さいのまで、規模は違えど、今も似たようなもんか。
 三船敏郎の最後が哀れです。
 正義がいつも勝つというわけでもない。
 それがまさに現実なんでしょう。
 あの副総裁は腹の底から悪いやつだなあ。
 実の娘さえ、騙すんですからね。

 だからこそ、悪い奴はよく眠れるのです。
 さて今の時代、だれがそれにあたるのか。
 よくわかんないね。
 それだけ巧妙にオブラートがかかってるのかな。
 そこいらを暢気に歩いている御仁が、実は一番悪かったりして。

 あれこれと破綻しているのに、知らん顔をする。
 全ては時が解決しますから。
 これはちょっといい文句かも。
 
 今日も外を歩きました。
 寒かったな。
 ということは、ぼくが一番悪い人…なの。

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