昨日と今日で3枚、DVDを見ました。
3時間にわたって歌舞伎座のドキュメンタリーを見ながら、芸というものについて考えましたね。
たくさんの役者が、歌舞伎座の思い出を語り、その代表的な舞台を見せてくれました。
堪能しました。
勧進帳、助六、暫、俊寛、藤娘、白浪五人男、曾根崎心中、天守物語、義経千本桜…。
一番驚いたのは忠臣蔵での切腹の場面です。
舞台の袖の様子を初めてみました。。
お客には全くみえないところなのに、皆が平伏して、その瞬間をじっと待つのです。
こういう風に芝居というのはできあがっているんだなということを感じました。
たくさんの役者と大道具、小道具、その他、全ての関係者が一つの芝居のために命を捧げている光景が見事でした。
これは永久保存版かな
若い頃、随分通いましたのでね。
今度の歌舞伎座にも行ってみたい。
でも勘三郎も死んじゃったし。
あんな役者はもう出ません。
全身が役者だった。
もう1つは以前TBSで放送した唐招提寺のものです。
鴟尾を焼く鬼師と呼ばれる職人さんたちの戦いの様子でした。
金堂の屋根の両端についている鴟尾をつくることの難しさがよくわかりました。
粘土に男土、女土があるのも知りました。
収縮率の計算。
棟梁の手腕にひたすら敬服です。
さらにもう1枚は盧舎那仏の須弥壇の下に敷かれた石の解析です。
なぜ脇侍に千手観音があるのか。
普通の置き方ではないその配置に、どんな秘密があるのかというものでした。
近いうち、また出かけますので、時間があったら寄ってみてもいいね。
全部で6時間以上。
とにかくくたびれたよ。
今日は落語のお稽古もしないで、ただ見とれてしまいました。
明日のことは明日、考えることにしようっと。
こんなんで、いいのかしら。