試験監督

Diary

 ついに中間テストが始まりました。
 今日は久しぶりの試験監督。
 去年はやらずにすんだのです。なんたってご隠居様ですから。
 暢気な身分であります。
 それにしても50分は長い。
 ずっと落語を頭の中で喋っておりました。

 声さえ出さなければ、どなたのご迷惑にもなりません。
 誠にいい案配です。
 なんとか解放されるまではと頑張りました。
 おかげさまで、いい調子でできましたよ。

 今度は隣の部屋に陣取って、ほんとにお稽古。
 ちゃんと声を出してやりました。
 なんでこういうことにエネルギーを傾けることになったのやら。
 自分でもよくわかりません。
 朝から談志の『現代落語論』をずっと読んでました。
 
 ぼくにとって懐かしいのは新宿の松竹演芸場について書いてあるところです。
 とくに石井均が大阪に行ったあたりの話には、身を乗り出しちゃいましたね。
 今じゃ誰も知らないだろうけど。
 あの当時はすごい人気だったのです。
 ぼくも憧れたもんです。
 通りを隔てたところに劇場がありましたので、毎週のように行きました。
 入場料はいくらだったのかな。

 小学校の2、3年でしたから。
 100円はしなかったと思います。
 牧伸二全盛でした。
 ボーイズものもね。モダンカンカンとか、ダイナブラザースとか。
 談志も出ていたようです。
 あんまり記憶にないな。
 とにかく均ちゃんはぼくの中で、間違いなくスターでした。
 テレビの中継車がよく劇場の前にとまってました。
 毎週、テレビの生番組があったのです。

 ああ、懐かしい。
 へんなことを思い出してしまったよ。
 それにしてもすごい環境だな。
 今さらながらにそう思います。

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