真打披露興行

今日は2コマの授業を終え、その足で新宿まで。
お目当ては、落語芸術協会の真打披露興行です。
午後の部の始まりよりは少し早めに着きました。
ちょっと雨も降ってましたね。

入り口で入れていただけますかと訊くと、どうぞというご返事。
ここいらが凡百の興行形態とは違うところだな。
さっそく中に入ると、ぼくの大好きな鯉昇師匠が、「粗忽の釘」をやってました。
うれしくなっちゃうね。
突然、非日常の世界が顔をだしたということになります。
その後はやなぎ南玉師匠のコマ。

なんだかんだと言っても、ぼくはこういう芸事が好きなんだ。
血が騒ぎます。
小さな頃からの環境でしょうか。
寄席はいいところだよ。
友達のいない人が癒やしに集まってくる湯治場みたいなとこです。

さて午後の部もいよいよ開演。
今日の演目で一番よく笑ったのは、笑遊師匠の「寝床」でした。
この品のない感覚はたまらんね。
なんとも下品だ。それが実によろしい。
寝床という噺は実によくできてます。
これをやらないテはないな。
お稽古の予定を入れましょう。

さて、次々と番組は進み、お目当ての新真打、お披露目口上です。
いつもより、真面目でしたね。
芸人が紋付き袴姿でずらりと居並ぶと壮観です。

最近はうじゃじゃけたのが多い中、まず真っ当な方だったと思います。
というより、ぼやきが多かったかも…。
退職金は出ない、生活は大変だといろいろ聞かされていると、本当にそうだよなとしみじみしてしまいます。
それでもやろうというには、よほどの覚悟がないとね。

トリは13分しかなかった三笑亭可風師匠。
演題は「紀州」でした。
これはぼくもやりますが、ほんとに短いネタです。
こういう地噺は山がないだけに、どうやって笑いをとるかが大変に難しいのです。
ぴったり9時に終わって外に出ると、会でもおなじみの桂宮治さんが、深夜寄席のご挨拶をしてました。
久しぶりに顔をあわせて、二言、三言。

今日は会の仲間がぼくの他に3人も駆けつけておりました。
帰りはその内の紅一点の仲間とおしゃべりをしながら、電車へ。
すると、毎年お世話になっている、団地のみなさんとも顔をあわせることとなりました。
ここでも、ちょっとおしゃべり。
夏の落語会の予定なども、いろいろと。

家に帰って、お風呂にざんぶり。
そのまんま、寝ちゃいました。
楽しい1日だったなあ。

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