リコール

 今日はあわただしい一日でした。
 朝からちょこっと出かけて、すぐに戻り、お昼過ぎにはディーラーへ。
 突然の雨。
 それでもめげずに行ってきました。
 なかなか部品がはいらなかったとか。
 やっと修理が終わりました。

 その間、約2時間。
 猛烈な雨で、外に出られず、ショールームで持参の本を読みました。 
 観世榮夫の半生記です。
 タイトルは『華より幽へ』。

 戦時中の稽古の様子や、兄、寿夫との心理的葛藤の部分が面白かったです。
 かつては流派の垣根が高く、厳しいものだったということがよくわかります。
 この人は映画や舞台に出て、活躍しましたからね。
 随分、見てます。
 亡くなる際まで出ていた。

 もちろん、能にも復帰してね。
 そこはやはり子供の頃からの修養がものをいうのだな。
 こういう特殊な家に生まれた人の生き方をどう思うのか。
 それも様々でしょうね。
 兄が観世の宗家を継ぐと父が断言した時の心の揺れが、目に見えるようでした。
 寿夫さんは早く死んじゃったからね。
 すごい俳優でもありました。
 
 さて最後に…。
 ついでに安全点検をしましたと言って、写真つきの勘定書きまでみせてくれました。
 なんと、これを全部やったら、中古が買えるぞ。
 だからディーラーは厭なのだ。
 これ、ほんと。

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