年末はベートーベン

 どこでも暮れになるとベートーベンばかり。もちろん第九のことです。
 今日もちょっと寄ったデパートで、歓喜の歌のアレンジを聞かされました。
 かなりうんざりしましたね。
 ちゃんとしたのなら、まあ我慢できるんですけど…。
 ぼくはピアノコンチェルトも好きです。
 ベートーベンでいえば、やっぱり5番の「皇帝」だな。

 あれはたまりません。しびれます。
 第一楽章も迫力があっていいですけど、静かで甘い第2楽章も大変よろしいです。
 だいたい、第2楽章というのはどの作曲家の曲も甘いね。
 とくによろしいのがショパン。
 ピアノコンチェルトの1番、2番なんていうのは、もう完全にとろけちゃいます。
 チャイコフスキーだって、第2楽章は甘い。
 あのコンチェルトの1番のことです、もちろん。

 さて皇帝も第3楽章となると、これはまたぐっと激しくなります。
 でもメロディラインは美しいですね。
 天才というのは確かに存在します。
 その間に多くの無名な人が沈んでいくのです。
 あのモーツァルトと宮廷作曲家、サリエーリの話なんか面白いじゃありませんか。

 落語というのも音楽に近いのかな。
 メロディとハーモニー、さらにリズムをつかんだ時に、はじめて自分のものになるのです。
 時にシンコペーションがあり、拍が微妙にかわります。
 だから文字から入ると、とんでもないことになる。

 今日も皇帝を聴きました。
 ピアノの音が大好きです。
 本当に弾きこなせたら、音大に行ってたかも…。
 今は昔買ったのをサイレントにして、楽しんでます。
 その方がやっぱり健康的だな。
 音楽を仕事にすると大変です。教え子をみてるとしみじみそう思うね。
 この話はまたいつか。
 今日も寒かったです。はい。

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