生田緑地

Diary

朝から天気のいい、晴れ晴れとした一日でした。
9時過ぎにどっかへ行ってくると家を飛び出しました。
しかしどこへ行くというあてもない。
そこで再び、日本民家園をめざすということになったとさ。

いいところです。
あの緑地は残さないと…。
偶然のようにして、あそこにあるけど、随分たくさんの人が努力してきたのです。
自然林を維持するのは、簡単なことじゃないからね。

何度行ってもいいところだ。
古い家を見ていると、心が落ち着きます。
本当にこの国は貧しかった。
常民という表現が胸にせまってきます。

とにかく家の中が暗い。
竈が土間にあって、その傍らに厩がある。
人間と動物が共生していたのだ。
水なんか、近くの川までいかなけりゃなかった。

汲んでくるか、川までいくか。
明かりをどうやってとっていたのかな。
暗くなれば寝る。

それしかない。
テレビもラジオもない暮らし。
一つ目小僧が来るといって、家の前にざるをかけたそうな。
それが危難を避ける魔除けの神事にも繋がったとか。

水車が一日中まわってる。
時間の流れがまるで違う。
そういう風にして、人々はこの風土の中で生きてきたんだ。
炭を焼いて、蚕を飼って…。

今の人はどうしちゃったのかね。
なんか大きな間違いをしちゃったのかもしれん。
いい天気だった。
気持ちのいい一日でしたよ。

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