今日は一歩も外へでませんでした。
一日中寒い、とテレビで叫んでいたのでね。
それほどの用事もないし、風邪をひいたらばからしいのだ。
そのかわりというわけじゃないけれど、読書にいそしみました。
なんとも皮肉なことに、立川談幸の『談志狂時代』です。
なんでまたこういう本を選んだのか。
つい数日前に読んだ談四楼の本に、談志の内弟子だった男が書いた唯一の本だという触れ込みがあったからです。
確かに一緒にいなければ書けない内容かも…。
なんと談幸師は数年前、落語芸術協会に移籍したんです。
だから寄席で噺がきける。
律儀な人だなということはよくわかったよ。
さて落語の方は…。
これは今度のお目もじまで待つことにいたしましょ。
彼はインドやらエジプトまで、師匠と一緒に出かけてるのです。
弟子の中でも特異な存在であることだけは確かだな。
細かい神経を持った談志の横顔がよくわかる。
家族と弟子とを完全に分離し、弟子とは濃密な関係を作りたがらなかった。
そのあたりに、以前の落語家とは違う人間関係の作り方をみたよ。
だから子供の世話とか、家の用事をさせることは絶対になかったとか。
全部読んでから、一度だけ、お稽古をしました。
あとで小三治のも聞きました。
あの間はなんなんだ。
そんなの知らないよ。