山吹の花

Diary

山吹があちこちにたくさん咲いてます。
とってもきれいです。
山吹といえば、どうしたって落語でしょ。
柳家一門はこの噺を一番最初に稽古するんです。
ずばり「道灌」だ。

あんまり面白い噺じゃないけどね。
基本を学ぶという意味ではいいのかもしれません。
ぼくとしては、小燕枝師のと、文左衛門師のが好きだな。
あとは三三師匠かな…。

道灌公、越生の山中に狩に出かけたところ、急に雨が降ってきたので一軒のあばら家に蓑を借りにいったのです。
ところが若い女がお盆の上に山吹の花をのせて差し出し呟いたのは、なんと兼明親王の古歌でした…。

七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき

家が貧しく、蓑ひとつ持ち合わせがないということを、実のつかない山吹の花と掛詞にして説明したというわけなのです。

勿論、事情のわからない道灌公、家臣に説明され、自らの不明を恥じてそれからは歌の道に励んだとか。
実際にそんなことはなかったと思いますけどね。

落語の話から少し離れて…。
とにかくたくさん咲いてます。きれいだ。

あじさいもいよいよという感じです。
少し咲いてるのもあったな。
クリスマスローズも本当に増えちゃって。
穏やかないい色をしてます。

これからは梅雨の季節。
あじさいにでんでん虫とくれば、いよいよ夏への序章です。
ちょっとだけ、鬱陶しい季節を我慢しなくちゃね。
今はとにかく山吹の目にも鮮やかな黄色の花を楽しみましょ。
本当にいい季節になりました。

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