なんもしない

Diary

ドキュメント72時間、久々のヒットかも。
この番組をずっと見てますが、初期の頃に比べて最近は熱をあまり感じなくなっていました。
昨日放送した内容のは、時代の感覚によくあっていたな。

なんもしないということをキャッチフレーズにした便利屋業です。
傾聴ボランティアみたいなもんかな。
あれの若者版かもしれません。
現代だなと感じるのは、仕事の依頼がすべてツイッターを通してくること。

一緒に買い物についてきてくれ、作った食事を食べてほしい。犬の散歩を頼む。
マスコミからの取材も多く入り、出版もされたとか。
大学院を出て出版社に勤めていた35歳の男性。
脂っ気がありません。
さらっとしている。だから安心。
妻子もいる。

仕事の内容は彼が、基本、何もしないということです。
ポイントはクライアントに対して、難しい人間関係の輪の外、あるいは周縁にいる人間としてしか機能しないことです。
厄介なしがらみとは無縁の人間としてそこにあることで、依頼者とは微妙な距離を保ちます。
もし、彼がその関係の中に立ち入ったら、それでも仕事を頼みたいという人はすぐに減ってしまうな。

それが今という時代なのだといってしまえば、それだけのことです。
連休中にも再放送があるとか。

彼にとってはアノニムであることが、最大の武器でした。
テレビの取材を受けたことで、環境がかわる予感もします。

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