とにかく助けてくれというので、娘のところへ。
いつもなら奥様がでかけるとこだけど、こちらもグロッキー。
ぼくもかなり不調です。
なんともかったるい。
しかし頼まれれば行かねばならぬ。
娘の旦那様はまたまた別の用事らしい。
とにかく部屋の片付けをしたいので、その間、子供を見ててよというわけだ。
しょうがない。
諦めて、出かけました。
電車に乗ってとことこと…。
たまに乗ると、どうにも面倒くさい。
ひたすら本を読んで時間をつぶします。
『東寺の謎』です。
これは面白い。
今から10年ほど前、東寺の入り口の売店で買ったのだ。
今回もチェックしたら、やっぱり売ってました。
洛南高校の校長だった人が書いたもの。
空海の苦労がこれでもかと出てくる。
天皇のお墨付きをもらって当時、京都に2つしかなかった寺の一方を真言密教の寺にしたのだ。
西寺と東寺。
今、西寺は消えて跡形もなく、誰かの家の敷地になってます。
現在では東寺の門だけが、平安京の元の位置を計る基準なんだとか。
五重塔の秘密も、いろんなことが書いてあって楽しい。
遣唐使船に運良く乗れたものの、長安よりはるか南に漂着して…。
漂着地から長安までの移動の許可が下りなかった時、空海のしたためた一通の名文の書状が、ものすごい威力を発揮したのだ。
この話は、司馬遼太郎の『空海の風景』の中にも出てきたな。
そんなこんなで、くたくたになり、午後家に戻りました。
明日は寝て暮らすぞ。
ほんとにくたびれたよ。