ぼんやりと過ごしてます。
カラカラ天気にはまいってますけど…。
雨がほしいね。
人間はとにかく動物なんだ。
今日は『井蛙抄』という頓阿が著した歌論書を読みました。
文覚上人は西行を嫌い、高雄法華会に詣でてきたら、殺してやると豪語していたとのこと。
遁世の身なのに、仏道修行もせず、歌なぞ作っているのが許せなかったんでしょう。
しかし西行は逃げることもせず、自ら文覚に会いにきます。
弟子の僧侶たちは血の雨が降るのかと恐れ入っていると…。
なんと二人は酒を飲みながら、実に楽しそうに語らっているじゃないですか。
翌日の朝、一緒に食事までして、西行は帰ります。
若い僧侶たちがどうして切らなかったのですかと訊ねると…。
文覚いわく、あの面構えを見ろ。
あの男は切れない。
もし斬りかかったら、わしが殺されると呟いたとか。
それだけ西行にはある種のオーラがあったんでしょう。
小人には見えないなにか。
それを感じることができるのは、また並々ならぬ眼力の持ち主ということなのかもしれません。
将棋は10代、碁はまだほんの子供がプロになる時代です。
翻って、馬齢を空しく重ねてきたぼくはどうなるの。
情けないこと夥しい。
今週もあと2日、働かねばならぬ。
小人閑居して不善を為すと申しますからね。
少し、動き回っていた方がいいのかな。