詩人、蜂飼耳は文章がうまい。
今日も唸らされたよ。
これも試験問題を解いていた時の話です。
昨今は大学の入試問題もありとあらゆるジャンルから出てくる。
そこいらにないようなのを探すのも大変なのだ。
今日のは「馬の歯」というエッセイです。
一言でいえば、切れ味抜群。
寄らば切るぞという感じかな。
とにかく入試問題であることを忘れさせます。
それくらい見事だ。
今通っている高校の今度の試験範囲にも、この人のエッセイがありました。
教科書会社も必死だよ。
いつまでも漱石や鴎外に頼ってばかりはいられません。
彼女の文章は実に小気味よろしい。
吉原幸子の詩『虹』に寄せて…。
一文だけ引用させてくださいませ。
問いによって、あらゆるものに近づくことができる。
だから、問いとは弱さかもしれないけれど、同時にもっと遠くへ届く光なのだろう。
せいぜい、いい問いを発したいもんだ。
しかしその難しさといったらない。
つまり、どういう問いかけができるのかということを試されているんです、ぼくたちは。
生きてくということはそういうことなんじゃないのかな。
今日は問題を解きながら、唸りました。
誰かにその声をちょっだけ届けたくてね。
つい訳のわからんことを呟いてしまったよ。
健康診断の結果も聞いてきました。
もう少し、この現世とやらにいてもいいそうだ。
なんということでしょ。
ついでにCTスキャンもとったよ。