午前中は家でのんびり。
また寝ちゃったよ。
どうなってるんだ。
この緊張感のなさ。
近くの高校が甲子園に出てるので応援してあげないとね。
でも途中まででお出かけです。
久しぶりに薪能へ行ってきました。
去年は娘夫婦にチケットをあげちゃったのだ。
今日の出演は観世流のみなさま。
名前をかえた梅若実さんも仕舞を披露してくれました。
能は「羽衣」。
さて何度目かな。
随分見てますね、この演目は。
なんといっても綺麗だよ。
ゆらめく火に照らされると、能面が生きているみたい。
天女が舞うなんてのはなかなかないもんね。
羽衣を着てからの舞は実にみごとです。
漁夫の白龍が本当に羽衣を返したら、嘘ついてすぐに昇天しちゃうんでしょと呟く。
すると天人には嘘はありませんと答える。
ここがいい。
嘘いつわりは人間世界の話なのです。
羽衣がなければ、天人も五回衰えを味わうのだとか。
まさに「天人五衰」です。
三島由起夫の書いた『豊饒の海』の最終巻のタイトルなのだ。
いろいろあれど、いい気持ちで帰ってまいりました。
明日も多事の予感。
なんてことでしょ。