線形代数の勉強も一段落かと思ったら、また次の講義が始まったのだ。
今度は東北大学が提供してくれる「男と女の文化史」がそれ。
昨日第一部を全部見ちゃいました。
とっても面白かった。
『源氏物語』五十四帖以外にあったという「桜人」「輝く日の宮」「巣守」「山路の露」の段について、かなり詳しく講義をしてくれました
なかなかこんな機会がないと、テーマがテーマだけにね。
『輝く日の宮』はかつて丸谷才一の小説を読んだことがあるけど、すっかり忘れちゃったよ。
他のはあんまりよく知らなかった。
注釈書を丹念に読み解き、さらに絵巻を見て、古筆の断簡を眺めて…。
ぼくには気の遠くなるような作業だ。
よほど好きじゃないと、できないね。
話はどんどん深みに入り、『雲隠六帖』と呼ばれる『雲隠』のあとの空白の6年を埋めるという作品にまで辿り着きました。
なんとマニアック。
最後の段で、浮舟に救いはあるのかなんてテーマはよくあるけど、それを『山路の露』という外伝的要素をもった作品と関係づけるという講義は初めて聞きました。
いずれにしてもなかなかの内容だ。
帰ってきてからは第二部へ。
遊女と狂歌というこれも面白そうなテーマに突入しております。
明日中には聞き終わるかな。
家にいて、こういう講義が聞けるいい時代になりました。
実に愉快じゃないの。
それもタダなのだ。
後が怖いのかしらん…。