かつてサラリーマンだったことがあります。
1年半。
その後フリーで大きな広告代理店の部長席付きになりました。
名刺も作ってもらったよ。
これを出せば、だいたいどこの会社にも入れたな。
名刺で仕事をするなって…。
そんなの無理でしょ。
みんな一枚のカードから始まるんです。
それだけに人事は大切。役職は命。
その季節になれば、この話題で盛り上がる。
辞令は重いよ。
いろんな思い出がある。
ぼくにとっては貴重な時間でした。
今日は高杉良の『辞令』を読みました。
日曜の読書欄に載っていたのでね。
おもしろかった。
少し前の本だけど、そのまんま今も通用する。
つまりそういうふうに全ては動いているというわけだ。
官僚のあの醜態をみれば、よくわかる。
保身に汲々としてる。
イタリアの大使館に逃げ込んだ秘書官はうまくやったよ。
というか、みごとに飛ばしてかくまった。
それもこれも人事。
これに尽きるね。
フリーで入った会社でも、随分といろんなシーンを見てきました。
いやだね。世間のことは…。
明月記の作者藤原定家は「紅旗征戎吾が事に非ず」と呟いた。
まったく同感だな。
暢気にいきましょ。
さあ、落語のお稽古だ。