麒麟

Diary

朝からあたたかないい日和でした。
洗濯ものを干していても、全然つらくない。
今日は植木鉢も処分しました。
いつの間にか、たまっちゃったのです。

煉瓦も捨てました。
といってピンクの袋に入れただけだけどね。
実際に捨てるのは来週の水曜日です。
昨今はゴミを処分するのが一番面倒臭いのだ。

しばらくすると奥様がお出かけです。
お友達に会うのだとか。
もう40年近くつきあってるのかな。
このあたりに引っ越してきて、最初に住んだところにいらした方です。

家族ぐるみの付き合いをずっとしてきました。
随分と月日が経ったな。

お出かけの後は読書。
読みかけの鬼平を最後まで。
池波さんは途中で亡くなったのです。
最後の本です。未完だ。
さぞや無念だったでしょ。

その後は谷崎の初期の短編をつまみ食い。
やっぱり『麒麟』がよかった。
論語に材をとった孔子の話です。
麒麟とは聖人が生まれるときに現われるという想像上の動物をさします。

谷崎の真骨頂がよく出てる。
衛の国の霊公の夫人、南子の色香に迷う孔子なんて見たことがないからね。
猛烈なストーリーです。
しかし面白い。

ひきしまった文体が、内容のリアリティを強烈に伝えてる。
龍涎香、沈香、鬱金香のかおりは、孔子の理性を狂わせていきます。
読まされちゃいました。
どうにもならん。

明日もこの本を読み続けるかな。
夕方から、ちょっと出かける予定です。
まだ桜は散ってないよね。

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