霧の旗

Diary

松本清張の小説を朝から読んでました。
この作品はかなり好きな部類に入るかな。
何度か読んでます。
映画もかつて見たことがあります。

山田洋次が松竹で撮ったものです。
倍賞千恵子と民芸の滝沢修の演技が絶品でした。
最後まで復讐をし続ける女の怖さが身にしみたね。
有名な弁護士が最後には崩れていくところが見事なのだ。

こういうことは誰の身にも起こりうることかも…。
ちょっとした時間のズレで殺人トリックを考えだした『点と線』とは全く違うタイプのものです。
こんな女がいるのかな。
もしかしたら、いるかもしれない。怖いです。

一度罠にはまったら、もう抜け出せないかもしれません。
松本清張にはこういう実に暗い話があうね。
『けものみち』『黒革の手帳』『ゼロの焦点』『砂の器』とか…。
最下層からのしあがってきた人間だけに見える真実があるんでしょう。

それが圧倒的な力を持ってます。
『霧の旗』は何度も映画化され、テレビドラマだけでも今までに9本作られているとか。
それほどに面白いのだ。

明日は森有正の思い出を書いた、栃折久美子さんの本を読みます。
こちらは真っ白だろうな。
ひょっとしたら明日の雪模様にあっているのかも…。
ところで授業、あるんでしょうか。

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