鴎外はすごい…

Diary

今日は3クラスとも、『舞姫』を読み始めました。
なにしろ難しい。
本来なら、CDかなんかで済ませちゃうところですが、今回は全部生徒に読んでもらうことにしました。

しかし大変だ。
なにしろ完全に古文ですからね。
でもただ読むだけだし…。
これを書いた鴎外はすごい。

言文一致の時代になりつつあったのです。
しかしあえて、古語で書いたところに意味があるのかも。
読んでいると、実に気持ちがよくなります。
生徒は訳わからんと呟いてましたけどね。

一度じゃ終わりません。
来週も続けて読むことにいたしましょう。
それにしても重厚な内容です。
かつて山崎正和の『鴎外闘う家長』という本がベストセラーになったことがありました。

まさに闘ったんだな。
それも痛々しいくらい懸命に。
それが最後の遺書の内容になってます。
「余は石見人森林太郎として死せんと欲す」

この言葉の意味は重いです。
明治という時代がつくった人間像なんでしょう。
そこまで踏み込めれば、この授業は成功かな。
ちょっと遠大な目標ですかね。

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