あったかいというので、ついその気になってでかけてみました。
久しぶりに都心の能楽堂へ。
あの佇まいは特筆ものだな。
あれほど静かな場所はない。
実に落ち着きますね。
笛の音もいいし、鼓の音もいい。
それとあの面ね。
あんなものは他では見られません。
今日は2年ぶりに「葵上」を鑑賞しました。
怖ろしい話です。
しかしここには生きた人間がいるよ。
恨むという感情は、人を鬼にかえるのかな。
愛情の裏返しは、まさに憎悪ですからね。
源氏のなかでも、この段は女生徒に好評です。
というか、彼らが一番親近感を持つ段のようです。
女性は愛をさすらい続けるものなのかもしれません。
男性の声はどうしてこう強く響くのか。
やはり能は男のための芸術なのかな。
女性にとってはかなりのハンディだな。
頑張っては欲しいけど…。
その後さらにうろうろと。
でも風が冷たいよ。
本当はもう少し長くいたかったけれど、くたびれたのでご帰還です。
帰りは寝ちゃいました。
まだまだ寒い。
明日は静かにしてようかな。