今日は大切なものが届く日。
奥様ははやくからお出かけです。
仕方がない。
ぼくが家で待つしかありません。
厳密に言えば、いなくてもいいんだけどね。
不在者票かなんかが入っていて、あとで電話をすれば来てはくれるのだ。
しかしどうも申し訳がなくて…。
ここのところ、宅配便業者の過密な仕事ぶりがマスコミにとりあげられてもいますしね。
そんな訳で、じっと待機をしました。
することがないので、落語のお稽古もついでに…。
だんだんと自然な感じになってきたかも。
それにしても待つ身はつらい。
いつくるのかわかればいいものの、今回はそういうのでもなくて…。
つまり全く相手がどこにいるのか見えないのです。
お買い物に行こうと思っても、それもままならず。
お昼ご飯を食べてもピンポンと鳴らない。
ああ、やだ。
気晴らしがしたい。
外の風は冷たそうだけど、でも散歩しないと気分がさっぱりしないのです。
3時を過ぎてもきません。
困ったなあ。
もうやけだ。
一日、家から一歩も出ない日があってもいいことにするか。
と、ブツブツ独り言を呟いていたら、奥様がご帰還。
手にはなんと郵便物。
その中に目的のブツがあるではありませんか。
えっ、普通の郵便できたの。最低でも書留でしょ。
宅配便じゃないの。
いろいろとありまして、頭にきたぼくは、それから1時間、外を駆け回りました。
冷たい風を浴びて、イライラは解消したものの、腑に落ちないことおびただしいのだ。
人生にはこういう不条理な日もあるんだな。
ああ、やだやだ。