4日間の奈良旅行でした。
いつか吉野の桜で終わりにしようと思ってましたけど、それもかなわないまま、ついまた行きたくなって。
じゃあ、残ったお寺を完全制覇かなと目論んではみたものの…。
とにかく暑かったです。
行った日に突然の梅雨明け宣言でした。
後は毎日、やたらといいお天気。
雨に降られない代わりに、太陽の日差しがものすごかったです。
それでも初日は般若寺、転害門から十輪院へ。
誰もいなかったせいか、十輪院では実に丁寧に説明してもらいました。
石仏のご本尊というのは初めてかも…。
2日目は少し遠方の当麻寺へ。
とにかく静かだった。
猛暑の中をとことこと10分くらい歩いたかな。
電車を降りる人もほとんどいません。
当麻曼荼羅のことは知っていましたけど、講堂にはすばらしい阿弥陀さまがおられました。
大きなお寺です。
それとお庭。
中之坊の庭園には感心しましたね。
睡蓮が本当に見事だった。
東と西に創建当時から焼けていない三重の塔があり、それも美しかった。
3日目は東大寺三月堂、唐招提寺、薬師寺、秋篠寺、興福寺をまわってきました。
同じお寺に3度、4度と出かけていると、自ずとその表情の変化にも目がいきます。
薬師寺東院堂の聖観世音菩薩は穏やかでいいお顔だなあ。
秋篠寺では奈良交通のバスガイドさんの研修にお付き合いしました。
住職さんのお話を一緒に拝聴させていただきました。
伎芸天のお顔と胴体はなぜ違う時代のものなのかという解説でした。
なるほどと思いながら、ついお勉強をしてしまったよ。
古都をまわるガイドさんは覚えることばっかりだな。
大変ですね。
さて夕暮れ。ライトアップされた興福寺の塔はいいですね。
月もみごとでした。
仏様も本当にたくさん見ました。
三月堂の不空羂索観音も、ミュージアムにうつった日光菩薩も言葉では表現できません。
最終日は京都に戻って、東寺を訪れ、大日如来を拝観した後、かねてより楽しみにしていた弘法市へ。
ものすごい人で、くたびれました。
古い着物がたくさんあって、歴史を感じますね。
さらに祇園祭の山鉾をたくさん見てきました。
後祭のための鉾がそれぞれの町内に飾られ、文化の奥深さを間近で見るいい機会でした。
一番大きな船鉾にはついに乗り込んで、初めての風景を堪能しました。
これだけのものを伝承するのは並々でないエネルギーがないと無理だな。
京都の文化の横顔がよく見えました。
子供たちも、この風景の中で育ったら、町の雰囲気が身体になじんでいくね。
「ちまき、どうですか」という京都弁のイントネーションが、今も聞こえてきます。
いいものを見せてもらいました。
町屋の奥に飾られたたくさんの工芸品も素晴らしかったです。
一度ぐらいは山鉾の巡行も見たいもんだな。
落語にある「祇園会」の背景を堪能したので、いつか噺ができるかも…。
これも新たな発見でした。
とりあえず、数日間は休息しますかね。