なんということもなくテレビをつけたら、ショパン・コンクールの裏側をやってました。
つい見ちゃったね。
ポイントはカワイとヤマハです。
どちらも日本を代表するピアノメーカーだけど、ヨーロッパに食い込むまでに数十年を要したとか。
それぞれ調律師の中でもとびきりの人を派遣します。
ピアニストの要望にできるだけ添うため、あらゆる調整をするのです。
どこのメーカーのピアノで演奏家たちがコンクールに臨むのか。
これが最大の関心事なんだな。
もちろん、強敵はスタインウェイです。
ほんのわずかなタッチについても対応します。
ホールを知り尽くしている調律師がいますのでね。
ファツィオリというはじめて聞くイタリアのピアノメーカーも参加してました。
演奏者はどのピアノで弾いてもいいのです。
第一次予選から第三次予選、さらに本選とそのたびに、ピアノをかえてもいいのです。
カワイは必死で頑張りましたがダメでした。
ヤマハが圧倒的に選ばれたのです。
しかし本選で第一位に輝いたのは、スタインウェイでした。
ヤマハは2位だったのです。
ピアニストの名前よりも、むしろピアノメーカーの名前を先に出すという面白い番組構成でした。
かつて中村紘子が『チャイコフスキーコンクール』という本を出しました。
あれは非常に興味深い本だったな。
審査員の音の好みを知ることも入選への大切なポイントなのです。
ショパンはいいね。
旋律が美しすぎる。
あのコンチェルト。
1番も2番も第二楽章はとろけるようです。
うっとりしちゃう。
今日はあまりの寒さで、外に出てすぐに帰ってきました。
山は雪だね。
中国古代の本、やっと読み終わりました。
地の霊、天の気をともに感じない者は、王にはなれないのだよ。