ギンギラ★落語ボーイ

Diary

 朝から三遊亭白鳥師の 『ギンギラ★落語ボーイ』を読み始めました。
 自意識過剰の二つ目ぴょん太が売れないのは当然として、噺家の暮らしは大変だなあ。
 このテの話は今読んでる漫画「どうらく息子」と通じますかね。
 ほとんどおんなじようなもんか。
 つまり二つ目には仕事がないということです。
 というか、人気だけがバロメーターの稼業ということかも…。

 人気のある二つ目にはマスコミも飛びつき、そうでないのは、その存在すらアヤシイ。
 つまりいてもいないのと同じということです。
 勝ち抜きバトルをしてもうまくいかず、結局はくすぶっているまんまか…。
 ここいらあたりはなんとなく新鮮でした。

 ところがです。
 池袋の公園で落語を始め、中国人に拉致されたあたりから…。
 あれれ、これは前に読んだことがあるぞ。
 完全なるデジャビュにとらわれました。
 いつ読んだのかは覚えていません。
 でも読んだ。
 間違いがない。

 それからはすいすいと流し読みです。
 ああそうだった、こんなラストだったと呟きながら、あっという間に読み終えちゃいました。
 なんということか。
 落語を喋るのはやろうと思えば誰にでもできますが、噺家になるのは大変だ。
 これは道ばたで行き倒れになる覚悟がなくちゃできません。
 そこにはものすごくシビアな結界があるのです。

 とにかく安定したいという願望からはかなり遠くにあります。
 それでも師匠の門を叩くにはよほどの覚悟が必要でしょう。
 この前、兼好師がインタビューでも言ってました。
 落語協会とか、落語芸術協会にも入ってない、好楽の弟子の兼好に弟子入りするなんて、どうかしてる。
 よっぽど先が見えないのか、バカなのか。
 あるいは見えすぎて、なにか目算があるのか。

 まあ、いろんな人生があるということです。
 ぼけっとしてたら、振り落とされるだけだからね。
 命がけですよ、ほんと。
 それにしても今日は風が冷たいな。
 北国はとんでもない雪です。
 みんな我慢強いね。
 ぼくはダメだ…。どうにもならん。

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