朝からずっと本を読んで暮らしました。
昨日のお疲れかも。
あんまりものすごい合唱曲ばかりを聴かされたので、ダウンしたね。
今日、読んだのは三洋電気が潰れてしまうまでの物語です。
企業30年説とはよくいったもので、個人商店だったんだなあとしみじみ思ったのだ。
言葉は悪いけど、やんちゃ坊主に似た不思議な魅力を持ってました。
ゴリラなんていうカーナビは、三洋じゃなくちゃできなかったかも。
たくさんの能力を持っていたのに、うまく使いこなせなかった。
もう国内生産の時代じゃなくなったんでしょう。
工場を立ち上げて、スケールメリットを競う企業体はみんなダメになった。
シャープの亀山工場しかり。
アップルなんて自分の工場を持たずにiPhoneを作ってるのです。
これが典型かな。
とにかく10万人の社員が消えてなくなったのです。
すごい話だ。
パナソニックに引き取られた9000人の人たちも、結局はバラバラに。
出向扱いのまま、居づらくなって消えていったのだ。
企業は非情です。
中国のハイアールやアイリスオーヤマに拾われた人はまだ幸せかも…。
優秀な電池の技術者は秘密のうちに韓国のサムスンへ。
今、蓄電池を車へどう応用するかが、最大のテーマですから。
いずれにしろ、みんな消えていきました。
技術のない人はどうすればいいの。
特に豪腕の営業マンたちは、Panasonicの風土にはあわなかったんでしょう。
国内の家電メーカーは青息吐息です。
もうそんなに売れない。
テレビの値下がりは象徴的かな。
目を覆うばかりなのだ。
しかし、どうなっても人間生きていかなくちゃならん。
そう思うと、企業に飲み込まれちゃいかんね。
どっかしらっとしたところがないと、リストラされた途端、真っ暗だ。
すごい本でした。
結局、三洋は井植家の個人カンパニーだったのかな。
同族経営、恐るべし。