一日中、ぼけっとしてました。
朝から本を読み始め、気がつくとちょっと居眠りの繰り返しです。
ソファーに寝転がって、さらに布団をかけるという姿勢がよろしくない。
これは確実に人を眠りにいざなうのであります。
そこで奥様の淹れてくれたコーヒーをいただき、またまた目を覚まします。
なんといっても今、読んでる本は生硬でありまして、そんなに早くは読めません。
いつもなら、1日に1冊は軽いペースなのですが、さすがにちょっと。
それでも面白いので、ページは進みます。
考えてみれば、これを読んだのは今から40年近くも前のこと。
覚えているところと、忘れているところがマダラ状態だな。
だいたいどの本でもそうですけどね。
同じ本を何回も読むなんてことはそうそうありません。
漱石なんかは随分繰り返して読んでるけど、他の作家はさてどんなもんか。
つい先日も松本清張のをこれは読んでないなと思って途中まで進み、大失敗をしました。
しかしいい作品は再読に耐える。
そのたびに新しいね。
そういう意味で、今売れてる本にどれくらい力があるのか。
学生の頃必死で読んだ作家たちの本を今探そうとすると、大変です。
文庫本からも消えてます。
手元にとっておかないと、なくなっちゃうのだ。
第三の新人とか、内向の世代の作家なんて、みんな消えちゃいそうです。
というか、だれも読まない。
授業でも鴎外なんて、もうできない。
高瀬舟と舞姫がちょこっとかな。やらない学校もあるし。
ましてや、谷崎、永井、徳田、島崎、志賀、田山、みんな過去の人です。
芥川は羅生門一作でなんとか生き残ってる。
中上なんて早死にしたから損してるね。
高橋和巳なんて、誰それの世界だ。
それでいいんでしょう。
消えていくものは消えていく。
ましてや、輪廻なんていっても、それな~にの世界だ。
さてさて、今日はちゃんと寝て、明日にそなえましょうね。
間違えないで、できるのかなあ…。