まったくなんて天気だ。
今日は春分の日だよ。
気温が1度しかないなんて、冗談でしょ。
しかし降りました。
あっという間に車の屋根が白くなった。
寒くてどこにも行けません。
実に参った。
仕方がないので、お稽古です。
この前からやってる前座噺シリーズ。
今日は「一目上がり」をボイスレコーダーにとって…。
じっくりと聞いてみました。
あんまり面白くない。
腹にきちんと入ってないところはどこか間が抜けてる。
それが一番ダメだね。
午後にもう1度。
2度目の方がうまくいったかも。
コタツに入って谷崎の『武州公秘話』を読み始めた。
これはすごい。
とまらなくなりました。
彼の筆力に脱帽。
はじめて読んだ小説だ。
『少将滋幹の母』に少しタッチは似ているけど、また違う味わいの作品です。
こういうのが書けるのだ。
谷崎の真骨頂かも…。
なんともいえず不気味だけれど、そこに独特のユーモアがある。
話の異様な展開をうまくオブラートに包んで…。
見事です。
これから続きを読むのだ。
谷崎は怖ろしい作家だよ。
こんな人は、もう出ないな。