北風

Diary

 午前中に3コマやりました。
 なんとか滑り込んだかなというところです。
 教室にいれば、そんなに寒くないけど、廊下に出るとやっぱりね。
 まだまだ春は遠いのです。

 お昼休みに外へ出ました。
 ちょっと図書館まで行ってきたのです。
 ところが寒いのなんの。
 北風がもろに吹きつけてきます。
 
 ちなみに体感気温は気温マイナス風速だそうです。
 北から5メートルの風が吹けば、それだけで5度下がってしまうんです。
 つまり寒かったなあということなのだ。
 なにか本を借りようかなと思ったけど、今読んでるのがあるのでやめました。
 芝木好子の『隅田川暮色』という本です。
 先日読んだ『ロゴスの市』の中にでてきたので、さっそく読み始めたのです。

 地味ですけど、いかにも女性の手になる繊細なタッチの小説です。
 戦後15年ほどしたあたりの浅草界隈を舞台にしているだけに、なんともいえない風情に満ちてます。
 もう半分以上読んじゃったけど、ほんとは終わって欲しくない。
 こういう小説を書ける人はもういなくなりました。

 川端でもなく、谷崎でも永井荷風でもない。
 女性の細やかな視点が随所にあふれ、それでいて複雑に大人の情愛の世界が描かれています。
 あと何日かかるかな。
 勿体ないので、ていねいに読んでいこうと思います。
 今は本屋さんにもないのかな。
 講談社文芸文庫なんて、売れそうもない本をきちんと出しているけど、そんなとこはもうあんまりありません。

 売れない本は消えていくのです。
 それが悲しいね。
 
 明日はお休みです。
 でもいろいろとある予感。
 とにかくここのところ、身辺多事であります。
 詳しい話はまたいつかね…。

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