文楽の落語芸談

Diary

 今日は昨日の疲れを癒やすべく、家でぼんやり。
 それでもお稽古はしなくちゃならないので、またまたボイスレコーダーをひっぱり出して。
 この機械はすごいです。
 昔だったら、マイクをつけたり、ああだこうだとしなくちゃいけなかったのに、今じゃちっぽけで軽いこれ一台でOK。
 音も抜群によろしい。
 そのまんま、パソコンにつなぐと、すぐに聞ける。

 こんな時代になったのですな。
 今や、記者連中の必携グッズです。
 これがなくちゃ、取材もできない。
 政治家の鼻先にこれをつきつけて、さあ、喋れというわけだ。

 まあ、そんなこんなで戦いました。
 自分で聞いてると、ああ厭だ。
 面白いのか、つまんないのか、よくわかんない。
 奥様は聞き飽きたとみえて、すぐにどこかへ消えちゃいます。 
 今日は都心の神社で、手作り市だそうな。

 夫婦は趣味が違う方がいいというのは、権太楼師の意見です。
 そんなもんかもね。
 昼はちょっとドキュメンタリーを。
 圓丈さんの老いの話でした。
 いくらカンペを手ぬぐいに貼り付けでも、忘れちゃうともうダメ。
 なんにも出てこない。
 
 噺家は定年がないだけにどこかで、自分に最後通牒をつきつけなくてはならん。
 残酷ですね。
 残りの時間で文楽の本を。
 これは前にも暉峻康隆さんの本で読んでます。
 今度文楽のところだけを抜いて、本にしたみたい。
 
 何度読んでも面白い。
 目の前で喋ってるみたいです。
 気分をいつも上々にしておくということが、芸人には必要なんだなと思うね。
 小さんの芸を褒め、正蔵はかなりよくなったと言う。
 圓生のは留学生の落語だといい、談志は小娘みたいな落語家だと呟く。

 芸にはどこまでいっても果てがありません。
 どうしたらいいの。
 稽古してもうまくはならん。
 みんな忘れちゃう。
 悲しいね。

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