また見てしまった。
この前の浜松国際ピアノコンクールの映像を…。
ピアニストなんてのはまさに業のなせる技でしょ。
消えていく人のなんと多いこと。
だいたいの人はみんな消えていくのだ。
その中で、本当に天才と呼ばれる人だけが残る。
あれだけ楽譜に書き込みを入れて、毎日何時間も弾いて…。
考えただけで寒気がしてくる。
しかしやめられないんでしょう。
そういうもんだ。
だから業としか呼びようがない。
神が与えた試練です。
それにしても厳しいね。
かつて有名だったピアニストたちもいつ間にか、いなくなる。
新しい才能がまた出てきて、それもほとんど消える。
その繰り返しだ…。
芸術というのはそういう、とんでもなく怖ろしいもんです。
作家もしかり。
残るのは何人もいない。
時間は容赦ない。
それでもやめられないのだ。
なんなのかね。
それだけの魅力があるから。
一生を捧げて、そしてあとはどうなるの…。
しかしラフマニノフの2番はきれいだ。
中村紘子も天国できっと喜んでるでしょ。