奉教人の死

Diary

切支丹を題材とした物語です。
今日もソファーに寝ながら芥川龍之介の小説を読みました。
うまい。
短編をこれだけ鮮やかに処理する力は特筆ものだ。

出てくる人物達が生きている。
目の前にいる。
それだけですごい。
最後のどんでん返しにも舌をまく。

なくてもいいところだけど、これでパーフェクトかな。
『杜子春』はある程度先が見える。
それでも結末はみごと。
こういうのを何編も書けば、あなたはこの国で稀有な作家になれると褒めたのは漱石です。

まさにその通りになった。
しかしこれじゃ、生きていけない。
なんとなくそんな気がします。
いつも人間の心理の裏を読み、それに決着をつける。

そういう生き方は苦しいね。
自殺もやむを得ないでしょ。
太宰の苦い甘ったれ方ともまた違う。
これも一つの生き方だ。

さて台風。
とんでもないコースを通って西へ。
初めてのルートです。
地球はどうにかなっちゃってるな。

明日はまた暑いんだろうね。
覚悟、覚悟ならないこともない…。
なんちゃって。

タイトルとURLをコピーしました