芋粥

Diary

今日はのんびり。
奥様をお昼すぎに某所までお送りしました。
その帰りにちょっと図書館へ。
芥川龍之介の短編集を借りてきたよ。

最近は古いのばかり読んでます。
新しいのもいいけど、どうもね…。
風俗に堕しているのが多い気がして。
読んでもなんにも残らない。
人間はそうそう単純なもんじゃないでしょ。

芥川の作品は授業でもあれこれと扱ってきました。
代表的なのはなんといっても『羅生門』かな。
延べにしたら60、70回はやってる。

つまり何度読んだのか忘れたくらいなのだ。
文章がつい口をついて出てくる。
これも怖ろしい。
黒澤明の「羅生門」も何度か授業で使った。

国語表現の時は2コマ潰して、続けて見ました。
懐かしいな。
もっともあっちは『藪の中』が主体だけど…。

今昔物語の原作とは『芋粥』も一味違う。
芥川の作品の方が、心理描写に長けてます。
人間の欲望の限界もみえる。
何も持たない人間が、一番強いのかもしれん。

億万長者に楽しみはない。
持ってないから強気で言えるのだ。
明日も読むか…。

ぼくは『蜜柑』が好きだな。
あの短編には哀しみがあるからね。

タイトルとURLをコピーしました