お手伝い

Diary

午前中は昨日の本をずっと読んでました。
徒然草はほとんど授業で教えたけれど、やってないところもあってそれがなかなかよかったな。
第四十四段『あやしの竹の編戸のうちより、いと若き男の』は特にしみじみとしてました。
兼好の美意識が濃密に出てる。

文章もきれいだし、余韻があります。
ああ、こういう美意識の持ち主だったんだなとよくわかる。
古文の持つ味わいはあの韻律でしか出せません。
随分と文法をやったけど、やりすぎはよろしくない。

生徒に気の毒なことをしたな。
もっと内容に切り込んだ方がよかったかも…。
第五十三段、鼎を頭からかぶって、抜けなくなっちゃうお坊さんの話なんか大好きだ。
仁和寺の法師のあほらしい話は群を抜いてる。

さてお昼を食べてから隣の駅まで。
今日は落語会のお手伝いです。
最長老のお二人だけでは、ちょっと不安だったので、でかけようと思いました。
お囃子を流すだけじゃなくて、会場もこしらえないとね…。

結論、いいところでした。
周囲を鮮やかな緑に囲まれて、すごく静か…。
こういうところでも落語会をやれるんだな。
会場の担当だった女性とあれこれ、お話をしました。

一度も落語を聞いたことがないというので、またまたびっくり。
そういう人もいるんだ。
どこへ行ったらやってますかと訊かれ、思わず力が抜けたよ。
世界は誠に広い。

まだまだ勉強しないといけません。
今日は朝から中村仲蔵のお稽古もしました。
彼女に一度聞いてもらいたかったなあ。

タイトルとURLをコピーしました