星霜移り人は去る…

Diary

光陰矢の如し。
歳月はまことに容赦なく過ぎていきます。
今日は大震災から7年目。
あの日は学校に泊まりました。

卒業式の予行をする予定でした。
ぼくにとっても最後の卒業生だった。
突然の揺れで、なにもかもが吹っ飛んだのだ。
職員室にいました。

慌てて机の下に潜り込んで…。
それからはドラマのシーンのよう。
校庭に生徒を集め、点呼をしたり、さて帰宅させることが可能なのかどうか。
短時間のうちに判断をしなくちゃいけないことばかりだった。

渋谷まで徒歩で行った生徒は結局また戻ってきました。
なんにも動かない。
人の波に負けた…。
倉庫から非常用の食料など、持ち出して…。

近くの生徒だけは帰れました。
3、4時間かけて歩いて帰った生徒もいました。
殆どの生徒はみんな学校に泊まったのです。
ぼくも化学室で寝ました。
段ボールを床に敷いて、非常用の毛布をかけて。

災害向けの混ぜごはんも食べたよ。
家に帰ったのは翌日の午後でした。
生徒の安否を確認するのにすごく時間がかかった。
あちこちが暗くて、電車も寒かった。
エスカレーターも止まったまんま。

あれから卒業式までは、いろんなことがあったな。
一時は中止も検討しました。
なんとかやれただけでも、よしとしないとね。
不思議な時間の連続だった。

あれから7年もたったんだ。
星霜は移り、人も去った。
いつか花は咲くのかな。
よくわからん。

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