暢気に落語の本を読みながら出勤しました。
タイトルは『十八番の噺』。
インタビューをそのまんま活字にしたものです。
面白かったのは春風亭昇太。
「ストレスの海」と「権助魚」をあげてます。
ストレスの方は今までに1000回以上やってるそうな。
自作だけに誰のともかぶらず、おいしい思いをしていると告白してます。
寝ててもできて、いつも新鮮なんて得な噺だ。
この類いの鉄板ネタが3つしかなくて真打になった時には、さすがに焦ったらしい。
やりながらあとは覚えていったということでしょ。
それでもなんとかなった。
明るい芸風も助けてくれた。
桃月庵白酒のはもっと玄人好み。
「松曳き」「火焔太鼓」「幾代餅」です。
どれもちょっとした日常が顔を出しているところが好きなのだとか。
夢みたいな噺も落語家からみれば、日常になるのかも。
また新しい噺をやりたくなってきたな。
熱を冷まさずに芸道に励むというのは大変だ。
仮想通貨みたいに、上がり下がりが激しくてはいけません。
粛々とこの道を歩くだけ。
以前より、いくらか間の取り方がみえてきた気もするけど…。
しかしそんなのなんてことはない。
また次の瞬間に、見えなくなるのです。
好きな噺を力一杯やれるだけやる。
これが今年の目標かな。
一目上がり、いい噺だね。
近江の鷺は見がたく、遠樹の烏見やすし。
すごい文句だ。