今日は久しぶりに能を堪能してきました。
あの笛と鼓の音を聞くだけで、実にいい気持ちになります。
なんなんでしょ。
よくわかんない。
能楽堂の持つ雰囲気というのは、どこにもない特殊なものです。
静寂、無音とでもいうのかな。
非日常なんでしょうね。舞台もへんな恰好です。
いわゆる普通のホールにはない、独特のものだ。
今日は修羅もので「八島」。
これは「勝ち修羅」と呼ばれて、武家に愛好された義経の話です。
いつまでも戦いの残滓を忘れられない、義経の思いがこれでもかと出てきます。
1時間半以上はあったかな。満腹したよ。
その後は「融」。
これは光源氏のモデルになった源融の逸話です。
塩竃に憧れ、六条の院に池を設けて、そこに海水を注ぎ、さらに塩を作りました。
なんてこった。
風雅に生きるには、お金がいりますね。
古語の持つ不思議な言葉の響きに酔いしれました。
また行こうっと。
今度は鬼の出てくるのを見ようかな。
「土蜘蛛」は未見です。
いずれ、どこかでね。
それにしてもあの世界は人間国宝だらけ。
今日も何人かおりました。
落語とは随分、差がございます。
なんでかなあ…。

