展覧会

Diary

今日から定期試験です。
しかしぼくの科目はありません。
明日です。
そういうわけで、今日はお休み。

朝9時過ぎ、家を出ました。
目指すは新国立美術館です。
ここにはオープンの時、奥様に連れられて行きました。
何ともすてきな建物だな。

今日のお目当てはジャコメッティ展です。
例の本を久しぶりに再読したので、いつでもいいよということになりました。
ものすごい人なのかと思ったら、さにあらず。
実に静かでした。

今までで一番ひどかったのが、あの若冲展でしょ。
いただいたチケットをとうとう使うこともありませんでした。
それに比べたら、夢のようだ。
デッサンが多かったですね。

奥さんのや、パリの街、それに弟さんのも…。
矢内原のがもっとあったらよかったのに。
彼に関しての展示はそれほど多くはなかったな。
二人で撮った写真が何枚も出てました。

一番すごかったのはなんといっても歩く男の像と、ベネチアの女たちです。
何体あったのかな。
ああやって世界を捕まえようとしたんでしょうね。
みんな朝になると潰しちゃったから、残っているのが少ないそうです。

実物を見たのは今回がはじめてでした。
こちらからでかける以外、今後本物を見るチャンスはないんだろうな。
ジャコメッテイは一生、あのきたないアトリエで暮らしたんです。
まさか、歩く男が100億円近くで競売にかけられるなんて、想像もしなかったでしょ。

芸術なんてそんなもんだ。
創造というのは、いつも壊すことと同義です。
それにしても暑い日でした。
今もまだ蒸し暑くて、どうにもならんよ。

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