今日はお休み。
体育祭の予行演習なんだそうです。授業なし。
暑いからね。ぶったおれそうだ。
ぼくは午前中から映画館へ。
どこでもやってる映画じゃないみたい。
タイトルは「夜空はいつでも最高密度の青色だ」。
最果タヒの詩集を完全に自分の世界に焼き直したもの。
監督は石井裕也。
ボーイミーツガールものといえば、それまでだけど、内容は苦い。
都市がもう一つの主役か。
看護師として働く美香と、日雇いの現場で働く慎二。
生きにくい世の中をどう生きていけばいいのか。
オリンピックが終わったら、日雇いの仕事はなくなるかも…。
心が豊かになれない人生。
いいことのなかった日々。
その中でも死なない限り、人は生きなければならない。
久しぶりに映画らしい映画を見たかも…。
たくさんの観客が列になって見に行く映画ではなさそうだ。
しかし生きてることの実感をヒリヒリ得たいと思っている人間が、たくさんいることだけはよくわかった。
主演の二人だけじゃなく、脇役がいい味を出していた。
今の時代に映画をつくるのは並々のことじゃない。
それでも試みる人がいるということが嬉しいね。
石井裕也が人間をみる視点は実にやさしい。
それが最大の救いだったかな。