毎年のことですけどね。
あっという間です。
何をしたということもなく、1年が過ぎました。
朝からあちこちお掃除をして、新年を迎える準備をしたというわけです。
最初に神棚ですかね。
これは結婚した時に奥様の母親が是非にといって…。
さて今までに御利益はあったのかなかったのか。
1年たつと、埃も積もりますから。
三宝を出して、お供えを。
花は奥様にお任せです。
玄関の掃除。
これだけやったら、今日は無罪放免になりました。
2度目のご奉公は夕方からです。
娘のところへいろいろと持って行けというわけで、電車に乗りました。
外へ出るのは久しぶりだな。
その間、ずっと本を読んでいました。
幸い、そんなに遠くじゃありません。
でもスープは少し冷めるかな。
佐藤優の『告白』という北方領土交渉をネタにした限りなくルポに近い小説です。
しかしこれを小説だと思っている人はいないね。
事実の塊そのものでしょ。
最後まで読んで、政治は厭だなとしみじみ感じました。
官僚も厭だ。
こういうところに首をつっこむと、碌でもない結果しかでてきません。
人間の最も見たくないところばかりが、露呈してくる。
しかし、とっても面白かったです。
かつて読んだ本とダブるところもあったけど、これじゃあ4島返還どころじゃないねというのが実感かな。
政治は結局人間同士のぶつかり合いだ。
好きか嫌いか。
気が合うか、会わないか。
騙すか、騙されるか。
厭ですね、こんな世界は…。
佐藤優が一番好きなのは猫だとか。
猫は裏切らないんだそうな。
なんとも気の毒な話です。
あまりに生の声なので、読んでいてつらかったね。