この小説を何度やったことでしょ。
正確に数えるのは難しいね。
『羅生門』『舞姫』『山月記』なんてのは国語の定番中の定番であります。
さらにこの『こころ』が加わればパーフェクトだ。
実は文庫版の中で一番売れるのがこの小説なんです。
授業で取り上げるぞ、夏休み中に読んでおけよ、というスタンスかな。
宿題になったりすると、これはもう満塁ホームラン。
ぼくはそんなことしたことがありません。
読みたい人は読めばよろしい。
今の生徒さんは基本的に活字が苦手ですからね。
難しい言葉が出てくると、もうお手上げだ。
せめて授業ででもやらない限りは、絶対に出会うこともないのです。
ちょっと悲しいけどね。
この小説にはさまざまな読みとり方があります。
学校では一番オーソドックスな方法をとりますが、それ以外にもたくさんあるのだ。
基本的には三角関係ですかね。
日本人は案外こういうの、好きなんだよ。
最後に自殺したりしちゃうしね。
しかし、先生に代表される高等遊民の暮らしというのは、なかなか理解できないだろうけれど…。
今日もせっせと生徒に読ませました。
もう1コマ分はあるかな。
それが終わってから中身にはいります。
とはいえ、文化祭もあったりして、実に変則的です。
まあ、ぼちぼちがよろしいようで。
焦っても仕方がないよね。