職業としての小説家

Diary

 今日からまた授業です。
 朝から試験を返して、のんびりと評論をやりました。
 ちょっと難しすぎたかな。
 仕方がないので、次のクラスでは言語論にかえました。
 まだこちらの方が、いくらかわかりやすいかも。
 といっても、結構難解ではありますけどね。

 明日、校長先生がご来臨になるというので、どんな授業をしたらいいか、少しだけ考えました。
 結論。
 なるようにしかならへんということで。
 管理職も大変ですね。
 誠に受難の日々であります。

 さて試験も全部返し終えて、採点ミスもいくつか。
 全部なおして、これで中間テストの処理は終わりました。
 担任をしていた頃は、この後が大変だったけどね。
 今はそんなこともございません。
 暢気なもんだ。

 放課後は落研の生徒があらわれ、お稽古をしてくださいとのこと。
 いいですね、こういうの。
 文化祭も近いから、やらなくちゃね。
 狸札もだいぶ出来上がってきました。

 帰りは電車の中で、村上春樹の最新刊を読みふけりました。
 小説ではありません。
 どうやって小説を書いてきたのかという、いわば楽屋エッセイです。
 面白かったね。
 『風の歌を聴け』を書いた時、一度日本語で書いてダメだと思ったので、英訳し、それをまた日本語になおしたという話は初耳でした。
 新しい文体をつくったという意味では、出色でしたね。

 それ以降の話もなかなかに新鮮で、特に毎日のランニングで身体を鍛えたなんてのは、いかにも彼らしい。
 小説家も身体が資本だからね。
 太宰治みたいなのは、今や絶滅危惧種です。
 1年以上、毎日5、6時間も書き続ける生活というのは、想像を絶するな。
 身体に悪そう。

 昔はそんなことを夢見た時代もあったけど、とてもじゃないけど無理です。
 それより、お喋りしている方が楽しい。
 つまりあそこが分岐点だったのかも。
 なんとなく、一日で読み終わってしまいました。
 さて明日は、何を読もうかな。

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