芸人前夜

Diary

 今日もいいお天気。
 秋たけなわというところかな。
 ちなみに今日はお休みです。
 奥様を某所までお送りし、あとは読書。
 オリラジ、中田敦彦の『芸人前夜』を読みました。

 デビューしてからもう随分とたつんですね。
 ぼくが中田という人を知ったのは、一昨年のNHKの番組ででした。
 宮崎駿の作品「風立ちぬ」に最適なコピーをつくれというものです。
 なかなか面白かった。
 授業でも使いました。
 
 スマートな頭脳の持ち主だなというのがその時の印象でした。
 論理的な思考をする人のようです。
 もちろん、その頃は彼らのギャグ「武勇伝」なんて知りません。
 
 大学に行きながら、吉本のNSCに入るあたりが読ませます。
 この学校と呼べるかどうかわからない代物の中から抜け出すのは容易なことじゃないね。
 ほとんどの人は消える。
 まるでメダカみたいだ。

 どうやったら頭ひとつ飛びぬけた存在となれるか。
 そればかりを考える日々。
 入学前に相棒を見つけ出していた時点で、まず一歩リードかも。
 その後の道はとんでもないものでした。
 そこでみつけた彼女との恋も結局は破綻。

 テレビに登場する前までで、この話は終わります。
 ルミネ吉本でのコンテストの様子も、手に汗握ります。
 大学を出て、サラリーマンになることを拒否したところから、長い道のりが始まったということなのかな。
 しかし、今の活躍をみていれば、それも良しといえるんでしょう。
 その間に消えた人たちの多さ…。

 NSCが軍隊調なのも面白かった。
 近くの公園で稽古したらクビ、駅近くのコンビニ使ったらクビなんて、いかにもという感じです。
 つまり町全体の鼻つまみ者ということなんでしょ。
 東京と大阪の2校に500人が入学。
 入学金40万円。
 ほとんどが消える。
 吉本の丸儲けという図式です。

 それでも毎年、志願者が押しかけてくる。
 不思議な光景なのだ。
 感想。面白かった。
 芸人になるのは、針の穴を抜けるのより、難しいね。

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