今日は細田守監督作品を続けて2本見ました。
アニメを一日に2作も見るというのは初めてのことかも。
最初は「おおかみこどもの雨と雪」。
これは2年か3年前のものです。
人間と狼の間に生まれた子供たちが悩みながら成長していく物語とでもいえばいいのかな。
なんとも不思議な味わいに満ちていました。
突然、野生に戻る二人の子供をどう育てるのかに腐心する母親の横顔がよく描けてました。
最後に男の子は狼を選択し、山に戻ります。
女の子は人間として生きていく決心をします。
それぞれの生き様を、見事に映像化してました。
自然の描写がとてもきれいです。
国立の風景もうまく取り入れて…。
もう一本は「時をかける少女」です。
これはもう10年ぐらい前の作品でしょうか。
実写版もあります。
アニメの方はそれより20年後がテーマなのだとか。
時間というのは不可逆なものですが、それがもし元に戻るとしたら。
だれでもが考える主題ではありますけど、面白かった。
せつない恋もそこにはあって、最後の夕焼けのシーンはいいね。
上野の国立博物館を作中にさりげなく埋め込んでありました。
時間が戻った時、人は何をするのか。
これは案外重いテーマだな。
人の運命を弄んでしまいがちですけど。
この主人公はそんなこともなく、他者のためにひたすら時間を戻していきます。
2日間、アニメを見ながらいろいろと考えました。
入道雲のシーンがとても多く、確かに人は夏に成長するのに違いないと確信したよ。
今度は別の監督のを見ます。
本当は現在上映中のも見たいけど、それは次の楽しみにとっておきましょう。
朝井リョウの『何者』も並行して読んでます。
今の学生さんは大変だな。
ぼくの世代は今ほどシステマティックな就活風景ではなかったけど。
出版社を訪問をした記憶があります。
懐かしいね。