薪能

Diary

 今日は夕方からちょこっと出かけてきました。
 楽しみにしていた薪能の当日だったのです。
 ところが昨日の予報では雨。
 こりゃダメだと諦めてました。
 ところがなんと、だんだん晴れてきて、なんかやれそうという感じ。
 天気はほんとにわからんね。

 今日の演目は「葵上」でした。
 これは人気があるんだよね。
 源氏物語では葵上は死んじゃうんですけど、能では死にません。
 六条御息所の怨念が最後には調伏されて、消えていくのです。
 主人公が死んでは、あんまり救いがないからね。

 それにしても女の人の嫉妬は怖ろしい。
 目の前で般若の面を見るのはなんとも…。
 炎がゆらゆらと揺らめいている中で、あの面をじっと眺めてるとね。
 人間の想像力というのはすごいもんです。
 ああいう面に託された心というのは、なんなんでしょ。

 しかし見ればみるほど、能というのは力のある芸能です。
 今になっても室町時代と同じように演じているのです。
 なんだか怖ろしい。
 いいですね。
 薪能も。
 来年も行こうかな。

 今日はいい風が吹いて、すごく爽やかだった。
 こういう時間をこれからもたくさん持ちたいです。
 嫉妬を芸に昇華しちゃうんだから、すごい。
 無条件に感心してます。

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